とある商社マンの日常

商社マン6年生のtitorが会社員生活を綴る

主任

あらすじ

初日。社会という片鱗に触れ、戸惑う倫太郎。

一生懸命やるが、言いたいことは一つ。

「ちゃんと教えてくれ!!」

 

 

2012.8.28 主任

朝6時から鳴り続けるスヌーズ通知。

昨日は帰りに「新入社員のマナー」なる本を購入。帰りの電車で軽く目を通した。

電話にでるという行為を20数年間ほとんどしたことがない俺には、馴染みがなかった。

というより先ずは反射神経だ。

(正直運動神経は悪くない。スポーツも人並みにできる。が、現状電話にすら数回しか出れていない。「なっ、なんだ!あの反応速度は!?」とアニメのやっつけられる悪役風に言いたい。)

世の中の皆さんはあんなに電話にでるのが早いのか?そんなことを考えながらシャツにネクタイを装着、髪をセットし、いつもより朝早く出発した。

 

会社は朝8時くらいには開いているらしい。

早く出たのは、早く行って聖地(屋上の喫煙所)にてゆっくりコーヒーを片手にタバコをしばくため。(ボク、満員電車とか、人混みが嫌いなのだ。)

朝早く各駅停車で向かうと、どうやら座れるらしいことが判明。

移動時間は、読書に使うことにした。

昼夜逆転の生活をしてきたからか、朝早起きして時間を有意義に使えていることに不思議な優越感を抱いていた。(ワイ、リア充やん(°▽°) v)

 

会社に到着し、屋上でモクモクしてるとヤクザみたいな輩に話しかけられた。

「おめぇ、見ねえ顔だな。新人か?」

(本当にこんな台詞言う人がいるのか。オメェこそ誰だ!←悟空風)

「はい、昨日からバイトで来てます。」

「バイト?会社は?」

「アキバ商事ですが・・・」

「なんだ!ウチじゃねぇーか!」

(そうであってほしくなかった・・・てか怖ぇーよ。)

この男、”槙野辰雄”(マキノタツオ)

金のネックレスに金の時計、ドスの利いた声、見た目は完全なる輩だ。

(ただの輩じゃない。完全なる輩だ。完全なる輩と書いて、”パーフェクトヤクザ”だ)

ちゃんと確認したが指は全部ある。そして滑舌が悪い。聞き取りにくい。

 

話は続く。

「オメェ、なんでウチでバイトなんかしてんだ?学生だろ?こんなとこ来てねぇで、遊べよ!もったいねぇ」(そうしたいが、こっちにも色々あるんでござる。)

「面接でバイトしてくれないか?って言われまして・・・来年から働きますし、会社にも慣れとこうかなって・・・」

「学生最後だろ?しっかり遊んてこいよ!俺が金田に言っといてやろうか?学生の青春時代を奪うなテメェ!って」(結構です・・・波風を立てないで頂きたい!)

ニヤニヤするとさらに悪い匂いがする。

「まぁ適当に頑張れよ!適当によ!」

最初はやばいやつかと思ったが、意外といい人だった。

後に色々助けられるとはこのときは思ってもいなかった。

 

悪代官との戯れを終え、事務所で席に着き、とりあえず腕捲り。戦闘準備万端です。

(巷で女子が好きという、あの腕捲りだ。どうだ?グッときたろ(・∀・)?)

朝9時を回り、電話が鳴り始める。

とりあえず電話だけをひたすらにとる。

ひたすらとる。ひたすら。はい・・・・。

 

・・・・・1時間後

 

「あの〜何かやることありませんか?」(流石に飽きた。)

隣の主任に声をかけてみた。彼の名は、”五十嵐康二”(イガラシコウジ)

身長175cm、スラッとした長身、綺麗なネイビースーツに赤ネクタイ、40代っぽいおじさん?お兄さん?だ。何とも表現しにくいがいちいち所作が面白いお兄さんだ。

「え〜じゃ私先にお願いしていい?」

隣から、お姉さまが話しかけてきた。彼女は”川上律子”(カワカミリツコ)

(説明は割愛する。とりあえず、かわやんと名付ける。 )

何やら台帳らしきものを持ってきた、かわやん。

「この台帳の左端に商品名が書いてあるんだけど、特定の商品の2010~2012年5月までの売り上げをすべて足して、合計を出してほしいの。やってくれる?」

「分かりました。やってみます。」(足し算でしょ?それくらいできますよ(・∀・)b)

作業に取り掛かり、すぐにトラブル。

彼女が指定の商品は”PEW”だが、台帳にはPEW-SもあればPEW-Fもある・・・

「あの・・・PEW-Sとか-Wとかもあるんですが、こちらもPEWとしてカウントしますか?」

「あー、ごめんごめん、じゃそれは別々でカウントしてみて下さい!」

「かしこまりました。」

 

・・・・・・・1時間後

「できました。」

手書きのメモに書いて渡してあげた。

自分で言うのも何だが、字はまぁまぁ綺麗な方だ。

確認に入ったかわやんを横目で見ながら、女性の上司ってなんかいい!なんて思いながら見ていた。何となく姉さんができたような気分だった。

そんな矢先、主任からお願いをされた。

「あのさ、ごめん、名刺を整理してもらえない?」

「全然いいですよ?」

机の上には、いかにも忙しいと言わんばかりの書類の山。

その中に名刺の山もある。康二くんは積むのがお好きなようだ。

さらに名刺入れボックスが4つも出てきた。

「この名刺をすべてあいうえお順に並び直してもらえない?」

「分かりました。」(いやいや、あいうえお順になってねぇーのかよ。)

まるで遊戯王のトラップカードを無限にセットするが如く、あいうえお順に並べていく。

「青木、青野、伊佐次、伊部、・・・」

膨大な量の名刺を整理した頃には、夕方になっていた。

主任は外出して、夕方戻ってくると言っていた。

その頃には、整理を完了しておいてあげようと必死になって整理をした。

「おっできた?」

「できました!」

「ありがとうマジで助かるわ!」

 

・・・・五分後

 

ガッシャーン!!!!!!!!

激しい物音が隣から聞こえる。(嫌な予感しかしない。)

 

「ごめん・・・名刺入れ落としちゃった・・・もう一回お願いできる?」

「大丈夫です!」(おい、康二。次はないと思え)

すごろくでゴール前に、振り出しに戻るのマスにとまったような気分だ。

そして1ボックスだけ無事だった名刺入れを康二がチェックしている。

「あのさ、これあいうえお順になってなくない?」

康二さんからのクレームだ。

「えっ?!そんなことないと思います。名前をあいうえお順に英語もアルファベット順にしてますから。」

「ん?!あのね、君ね、個人名をあいうえお順にしても意味ないんだよ。会社名をあいうえお順にしないと。個人対個人の付き合いじゃないんだから。」

「すいません・・・やり直します。」(・・・・(T ^ T))

「そんなのちゃんと言わないとわかんないじゃんね〜!」

隣からかわやんが大きな声でフォローしてくれた。

「昨日からバイトに来出したばっかり何だから!ちゃんと説明しないとわかんないですよ〜!」(そうだそうだ!(・Д・)m)

そんなこんなで、一からやり直しになった名刺整理を途中で終え、今日の業務は終了した。

 

 

次回:部長