とある商社マンの日常

商社マン6年生のtitorが会社員生活を綴る

初日(後編)

あらすじ

面接に合格し、アルバイト初日を迎えた倫太郎。

クリーニングのタグをつけたまま出勤し、新人全開。

果たしてどんな1日になるのか・・・

 

2012.8.27 初日(後編)

お昼休み。

皆近くのレストランや弁当を持ってきて各々昼食を取るらしい。食堂はない。

誰かが昼食に誘ってくれることを期待していたが、昼食は一人。

(初日くらい誰か誘ってくれたっていいのに・・・と心の中で呟く。)

昼飯は近くの公園のベンチで、コンビニのパスタサラダを食べていた。

1人でいる1時間は、意外にも長く感じる。

(先に言っておくが、特に俺はかまってちゃんではない。)

この時、まだクリーニングタグ事件が頭の中でリフレインしていた。(・・・ORZ)

クリーニングのタグを取り忘れるということは、普段クリーニングに出さない人間だと思われただろう。百歩譲って、可愛い新人くんが精一杯気を使ったとプラスに捉えてくれたかもしれないが、一方で、クリーニングに出したらタグがついてくることすら知らない新種の人間が来た。あいつやばいくない?的なことになっている可能性もある(大袈裟だが、挽回せねば・・・)

 

気持ちを切り替えて、午後でいい印象を残したいと思った俺は、妄想の世界へ旅立つ。

 

「何かお手伝いできることがありましたら、何でも言ってください!」

「じゃ、簡単な資料作成をお願いしてもいい?」(おっなんか社会人っぽい。)

「頑張ります!パソコンはある程度使えますので、じゃんじゃんお願いします。」

「頼りにしてま〜す」(えっへん(・∀・)b)

 

・・・はい。休憩時間の終わりが近いので、我が聖地(喫煙所)へ帰還する。

個人的に会社の屋上というのは、イメージとしてはあまり良くない。

(こんな感じ↓)

”会社の屋上”

鬱手前の責任感が強くコミュ障気味の若手社員が憩いの場として生息する。

by倫太郎知恵袋

 

俺も初日からあっさりそこの住人になっている。

(・・・コミュ障、おつ(°▽°) !ってところだ。)

 

タバコを吸いながら、午後の時間をどう使うかを考えた。

まずは、固定の毎日できるような仕事が欲しい。定期的に確認や更新が必要な簡単な仕事はどこにでも存在するはずだ。事務所に戻ったらまずは先輩にお仕事をくれというところから始めよう。と心に決めた。

が、事務所に戻るとすでに仕事がボクちゃんを待っていた。

「お願いがあるんだけど、お願いしてもいい?」

「あっはい。大丈夫です。」(自発的に仕掛けるプランだったのですが・・・)

話を掛けてきたのは同じ食品部の事務の女性。性は「橘」、名を「美咲」という。

ほんわかした雰囲気で、年は30代手前(予想)、服装は白シャツにグレーのワイドパンツとオフィスカジュアルの女性。(勝手にみーちゃんと呼ぶことにする)

絶対口にはできないが、あまり派手さはなく、学生時代真面目に勉学に勤みあんまり遊んでこなかったであろうと思われる。面倒見の良さそうなおねぇさん感を漂わせている。(年下に惚れられそうなタイプと予想)と分析してみる。

みーちゃんが続ける。

「じゃ〜電話に出てみよっか?」

「えっ、出ていいんですか・・・?」

「いいよ!いっぱい電話鳴るから出てもらえると助かるなぁ〜」(正気か?!)

「わかりました・・・出てみます」

「2コール以内に電話取るのがうちのルールだから、よろしくね(・ω・)ノ」

 

(・・・(・Д・)m!!他の説明は?!そもそもどうやって出るんや?!)

 

面倒見が良さそうな見た目と雑な説明のギャップに驚きを隠せない。

とりあえず・・・周りの電話の様子を観察する。

5人くらいの電話の様子とネット情報から推察すると下記が行動パターンとして適切のようだ。

1、会社名を名乗る

2、とりあえず、いつもお世話になりますという。

3、取り次ぎの相手を言われ、「ちょい待ち」と言って、電話を保留

4、●●会社の●●さんからお電話です。保留の番号を伝達

*そして2コール以内に電話を取る。

 

簡単にメモをして、とりあえずトライしてみることにする・・・。

”プルプルプル”

「はい、アキバ商事です。」

「・・・」(何も聞こえない・・・)

隣で電話対応の声が聞こえてくる。

その後数回トライしようと神経を研ぎ澄ましたが・・・出れず。

(皆様、元国体選手か何かですか?反射神経が良すぎる・・・電話に出れんがな!!!)

 

”プルプル”

「アキバ商事です。」

「もしもし、松木です。橘さんいらっしゃいますか?」

「いつもお世話になっております。少々お待ちください。」

「橘さん、松木さんって方からお電話です・・・」

みーちゃん「はーい」

無事に初任務を終えたが、電話を終えたみーちゃんからご指摘が。

「今のは社内の人からの電話だから、いつもお世話になりますじゃなくてお疲れ様ですでいいんだよ〜。」

「社内と社外ってどうやったらわかるんですか?」

「受話器にランプが付いてるでしょ?そのランプが1〜4番なら社外、5番からは社外なの。」(それ先に言って欲しかったっす。みーちゃん)

「あっわかりました・・・覚えておきます。」

その後数回の電話をとり(ほぼ取れなかったが)、いらなくなった書類をダンボールに詰めたりして、1日目が終了した。特に電話での失態はなかったが・・・辿々しい電話だった。

 

色々言いたいことはあるが、一言言っておきたい。

頼むから、ちゃんと教えてくれ・・・!

何となく、会社の雰囲気が分かったので、メモ帳と社会人のマナーの本を購入して家に帰った。

 

 

次回:主任