とある商社マンの日常

商社マン6年生のtitorが会社員生活を綴る

二次面接

あらすじ

父タケシのアドバイスもあり、無事一次面接を通過した倫太郎。

8月末の二次面接に向け他の企業の面接を受けながら、悩みながらも前に進む。

 

二次面接

2012年8月7日 今日はニッチな機会の製造メーカーの面接だ。こんなことを言ったらバッシングを受けるかも知れないが、会社には興味はない。先日の面接はたまたまうまくいったものだということを自覚するための練習だ。

「では、志望動機を教えてください。」

事前に送った履歴書を頬杖つきながら見るお姉様の面接官から、淡々と抑揚のない声で質問がくる。まるで、聞くことをシステマチックに決め、仕事だからやっていると言わんばかりの態度だ。とりあえず質問に答える。

「機械を動かす 仕組みに興味があり、電子回路設計に携わりたいと考えております。貴社のように世界的な企業と取引されている企業で一から学びたいと思います。」

(半分本当でーす。)

この時点で正直やる気をなくしていた。

先日の面接官金田さんが、いかに人間味があったか理解した。

面接も人事の仕事なのはわかる。効率よく仕事もしたいだろう。

ただ、一丁前なことを言うと、これで模範解答して受かっても全く嬉しくない。

(仕事はほしい、でもこれは違う。)

質疑応答を得て、お姉様面接官がこう告げる。

「君からはウチで働きたい気持ちが見えない。」

(はい、俺も全然そんな気持ちにならないでーす。やっぱり分かる人には分かるみたいだ。)

この日の面接は蟠りを残しつつも、働く環境について考えるいいきっかけとなった。

その後も複数社、全く興味ないと働きたいオーラが出せないので、自分が興味の持てる会社の面接を複数受けた。

中には、面接が始まるや否や

「なんで来たの」って言われる面接もあった。

圧迫面接と言うやつだ。

つい頭にきて、「電車と徒歩です」と答えたこともあった。その後も3人がかりで人間否定がただ続き、普通に頭が悪いだの、顔が生意気だの 、根性がないだの、履歴書や応答に全く関係ないことを一方的に言われた。建設的な会話はそこには何もなかった。

「面接と思って参りましたが、中身の無い会話しかできないようです。他の企業の面接準備もありますので、失礼します。」と途中退室した面接もあった。

そんな面接だったのに、後に合格通知が来たのは手違いかと思った。

(もちろんそんなところ行きませーん。)

俺は意外と短気だ。一方的に攻撃してくる人間に対しては。

圧迫面接の意図は本当によくわからない。

大学で就活生が見せられる圧迫面接の動画では、心の中で面接官たちは”頑張れ”と応援していると言う。個人的には、追い詰められた状況でどうなるかを見たいなら、答えに困る質問や短い時間設定での解答や他の条件を設ければいい。クレーム対応が多い職種ならまだ理解もできるが・・・普通の企業での圧迫面接は少し理解に苦しむ。

 

複数社の面接を経て、等々商社の二次面接を迎えた。

2012年8月22日(大安)、二次面接当日。

「お久しぶりです、金田さん!今日もよろしくお願いします。」

「おー久しぶり。今日で面接は最後だよ。社長も常務も面接に参加するけど、緊張するなよ!」(いや、それはしますよ・・・でも事前に教えてくれてありがたい。)

「じゃ、社長室で待ってて!」

(それから10分くらい、社長室という場所で待たされた。高そうな壺やソファー、なんとなく気分が良くなった。VIPのような感覚になったが、気を引き締める。で、なぜ社長室は高そうな絵画がどこも置いてあるのか・・・)

もうごちゃごちゃ考えても仕様が無い。今日はここで働かせてくださいと土下座してもいいと思っている。

 

コンコンコン、ノックが聞こえた。(あーついにきた。運命の時)

思ったより若い見た目の社長と気難しそうな顔でおしゃれスリーピースのスーツを着た常務、それに金田さんがセットでやってきた。(流石に3人揃うと貫禄がある。)

皆さんの簡単な自己紹介があり、面接がスタートしたが・・・トラブルが発生した。

「君のことは金田から聞いたよ、化学品を売りたいんでしょ?」

最初は常務からのお言葉。

 

(・・・・はい?!( ・∇・) )

 

「え・・・えぇ」(おいおいおい、話が違うぞ、金田さんよおぉぉお)

金田さんはこちらを見て、笑顔だ(・∀・)

(ちゃんと言っといたぞ!的な顔だ。おそらく単純に間違えやがった・・・)

「正直申し上げますと、配属された部署で全力でやるだけです。化学品でも食品でも経理でも問題ございません。」(と言ってみた)

「そうか、お父さんは何をされてる方なの?」

この後は、興味があるのか、ひたすら親父の仕事の話についての質問だった。

そして10分ほど、家族の話をした後で。常務からの留学や志望動機に関する質問が10分続く。

「1年間何をしとったの?英語はどの程度話せるん?なんで商社希望なん?ウチでどんなことしてみたいん?商社での仕事に関して質問ある?」とマシンガンのような質問攻め。(大阪の方みたいだ、そして怖い・・・)

一個一個答えたが、正直、この辺から緊張して覚えていない。時々答えに困った時、金田さんがフォローを入れてくれた。(彼は味方でいてくれるようだ。)

そして、社長が口を開く。

 「岡部くんはお酒は好きですか?」(本当にこの質問きたわ・・・)

「はい!あまり強くはないですが、飲みの場で色んな方とお話するのは好きです。」

(ピッチャーを一気しろと言われればしますぜ(・∀・)b)

「そうですか、一つ提案があるのですが。」

「なんでしょうか・・・?」

「もし採用が決まったら、しばらくアルバイトしてみませんか?職場体験みたいなやつですよ。もちろんアルバイトなので、時給はでます。どうです?」

(人手不足なの?と思ったが・・・これってもう答えは一つしかない。)

「是非お願いしますm(__)m」

「わかりました。」

 

(えっ?!合格?)

 

社長「今日はありがとうございました。後日アルバイトに関する連絡を差し上げます。」

「ありがとうございました。わかりました、精一杯頑張りますので、よろしくお願いいたします。」

 

アルバイトに合格したのか、アルバイトの様子を見て合格なのか?

よくわからず二次面接を終えた。

 

次回:結果