とある商社マンの日常

商社マン6年生のtitorが会社員生活を綴る

面接の日(準備その2)

あらすじ

面接の準備を付けを進める倫太郎。

書籍やネットの力を拝借するも圧倒的経験不足を実感。可能な限り実践に近い訓練のため父に相談することを決意。

 

2012.7.15日 面接の日

「やはり父の力が必要か!」

この男、タケシ。

お節介で頼られることを生きがいとする我が父だ。55歳にして、子供にムキになり張り合ってくる家の長男でもある。最近はSuperflyがお気に入りだ。

先日もライブに行ったらしい。(そう、無駄に若い・・・)

 

親父は大手企業に長年勤め、転職も何度かしているらしい。

人事の経験もある。

普通は相談したい相手だ…普通は。

 

「で、何から始める?」

「部屋に入るところから面接を通しで」

「分かった。履歴書を見せてくれ 。」(ですよねー)

夜なべして作成した完璧な履歴書(自称)を手渡すとちょっとばかし

顔が真面目になった。

「これじゃダメや、伝わらない。書き直せ。」(えぇぇぇぇー?!)

(面接の練習なんですが…と心の中で囁いてみる)

 

親父は続ける。 

「お前の大学生活が見えないんだよ、これじゃ」

「何か達成したこととかあるだろ?何かの賞をとったとか、ゼミの取り組みとか、何を達成したかが全くわからない。言っとる意味わかるやろ?」

 

親父は九州男児、言いたいことが強くなると方言っぽくなる。

 

「いや、あるけど・・・ノーベル賞とか、直木賞とかそういう大層な賞じゃないから書くだけ意味ないかなって、就活生は結構この悩み抱えとるよ?」

 現に身近の友人たちも大学4年になり、この質問に絶望していた。

(1年生は遊ぶ→2年生だから遊ぶ→3年生、後一年だから遊ぶ→イマココ)

こんな具合だ。

 

最初に作った履歴書はこんな感じ↓

●志望動機 海外生活で覚えた英語を活用したい。

●学生時代に頑張ったこと、エピソード

海外で一人で生活した。

他大学のサークルで活動し、幹部としてサークルを支えた。

(要は僕は積極的で、自発的な行動ができるといいたい)

TOEICの点数、特技(テニス、ピアノ)等 (とりあえず書いてみた)

 

簡単に書類に目を通してから親父が口を開く。

「海外生活で学んだことは英語だけか?何が一番大変やった?」

「う〜ん、職を探すのに履歴書をレストランやらカフェやら配り歩いて、それでも面接まで行けるのは、数回で・・・」

「何店舗くらい回った?」

「多分100くらいで、面接は3社くらい」

「いいか、履歴書は具体的に書け。社会人は結果を出すために具体的に何をしたかを見る。失敗談でもいい。今の例なら、海外というアウェイな土地で日本人が一人職を探すため、100店舗レジュメを配り歩く。採用されなかった理由を聞いて反省し、最終的に職を見つけた。それを言われたらこいつは行動力もガッツもあるなと思う。」

(おーーーーーーそれっぽいではないか)

「数字と行動を意識して書け。」

それから履歴書を書き直し、面接の練習かと思いきや・・・

「よし、これで行ってこい!」

「えっ練習は・・・?」

「履歴書に書いたことを自分の言葉で話せ。そうすると一貫性が出る。変に他も話すとボロが出る。あとは気持ちだけ、何がなんでも働きたい気持ちを出せ。就活生はみんな大差ない。面接する側もみんな同じような服と髪型のやつに会って、模範解答みたいなことばっかり言われても楽しくないんだよ。俺が面接を受けた時は、酒が飲めるか?って聞かれて、飲めます!このあと一緒にどうですか?って言ったら笑われて受かったぞ。」(楽しくないって・・・そういうものなの?!)

「お前の場合は経験してきたことは面白い。具体的に話せ。あとは、飲みは好きか?って聞かれたら迷わず好きですって答えろ。おじさんを笑わせて普通の会話に持ち込めば、あとは気に入られるかどうかだろ。そこで話が合わなければ、縁がなかったことや。」(今時、お酒が好きかって面接はないだろ・・・)

 

ただ、やたら説得力のある説明とあっけらかんとした雰囲気に安心した。

面接!って肩の力が入りすぎていた気もする。

おじさんと会話しにいくと思っていこう。面接官とは試験会場で一度は顔を合わせてる。テスト後の戦略的加点も俺にはある!

 

結果的に親父に相談したのは正解だったが・・・・

「お前、ちゃんと就活しとらんだろ?そういうのはすぐわかるぞ。」

(ばれた・・・・・・ハイ。ぼくがんばる。)

 

次回:面接当日